2009.02.22Sun
女殺油地獄
近松門左衛門
『女殺油地獄 (おんなころしあぶらのじごく) 』
徳庵堤の段
河内屋内の段
豊島屋油店の段

2月の公演は3部構成。
1日に3つの公演を鑑賞すると 内容がゴチャゴチャになりそうなので
2日に分けて行って参りました。
まぁとにかく、しょうもないバカ息子の話です。
親をないがしろにし~
金を借りまくりの~
仕舞いには 親切にしてくれた人を殺してしまう~
近松門左衛門は残酷な殺人事件をそのまま、
恋沙汰内容を入れずに書いたので
初演1回きりで打ち切られた不評のお芝居だったようです。
殺しの美学?
以前に見た『夏祭浪花鑑』のような
ちょっとは同情がある舅殺しとは違っていて
今回の 主人公のバカ息子・与兵衛にはあきれるし
憎たらしいしで。
それを 人形で表現する人形遣いの勘十郎さん、
勘十郎さんまで憎々しく思えて参りました。
後味の悪いストーリーですが
見事な人形遣いさんに大拍手。
人形には見えません。


| 文楽など・・・伝統文化 | 20:23 | comments:4 | trackbacks:1 | TOP↑
「女殺油地獄」!大好きな演目の一つです!
もうタイトルからたまりません
残念ながら文楽では観たことがありませんが、遠い昔に孝玉(今の仁左玉)で観て、鳥肌が立ったのを覚えています。
最後、油にまみれて殺し合う場面は壮絶に美しいですよね。
それにしてもコラソンさんは文楽もイケるなんて、本当に幅が広いんですね。素晴らしいです~
| 真雪 | 2009/02/2222:11 | URL | ≫ EDIT